苦言 2005 12 9
昨日は、ジェイコム・ショック、
いや、ジェイコムが悪いのではないので、
ここでは、「誤発注ショック」と呼ぶことにしましょう。
今日も、誤発注ショックの悪影響が懸念されましたが、
日経平均株価も個別銘柄も、朝一番は軟調でしたが、
その後、回復するという展開になりました。
これで、「やれやれ」と思った市場関係者も多かったと思いますが、
「朝一番は軟調」というのが気になるのです。
昨日の誤発注ショックで、日足チャートの形が悪くなった銘柄が多かったのです。
だから、もしかすると、一般投資家が、夜、その悪い形のチャートを見て、
「これは、ダメだ」と思って、売り注文を出したのかもしれません。
そういうわけで、朝一番は軟調になった可能性も、あり得ると思います。
確かに、教科書どおりならば、「売り」や「損切り」と判断して間違いなかったでしょう。
売らなかったのは、「これほど下げたから、明日は下げない」と勘が働いた人でしょう。
もし、こういうことが起きたらならば、極めて、不幸なことです。
教科書を真面目に勉強した人が損をして、勘に頼った人が得をする。
これでは、あまりにも、ひどいと思います。
これで、今日の午後の相場が堅調で、日足チャートの悪い形が修復されたら、
一般投資家は、売った銘柄を、また買うことになるかもしれません。
これでは、手数料で、証券会社が儲かるだけです。
いずれせよ、誤発注事件は、罪が重いと思います。